建物にはそれぞれ個性があります。また、経年に伴い状態が変化していきます。したがって、大規模修繕工事の内容を決めたり、長期修繕計画を検討する場合には、その前に建物・設備の状態を客観的に判断する『建物劣化診断』が必要となります。大規模修繕工事を行うにあたっては適切な実施時期や工事内容を確定する重要な基礎資料となります。
工事ありきではない総合的かつ客観的な調査・診断は、建物の良好な維持管理の基本であり、欠かすことのできないものです。当社では大規模修繕工事の成功につながる管理組合・ビルオーナーの立場に立った適切な診断を行っております。
下記のようなことが気になったら、
そろそろ建物劣化診断が必要です
- 建物の外壁がひび割れている。モルタルの剥離や欠損がある。
- タイルが割れている。浮いてはがれ落ちそう。
- 鉄筋が露出し、錆が出ている。
- 壁が水が流れたように白く汚れている(白華現象)。
- 防水の目地が劣化している。
- 見た目は丈夫そうだが、竣工から長年経っている。
- 鉄の手すりに錆が出ている。根元がぐらついている。
- 大地震や災害時にあっても、建物、設備は大丈夫だろうか。
- 屋根の防水が劣化し、雨漏れが心配だ。
- 水に赤錆が出ている。
- 排水管の水漏れ事故が続けて起きている。
調査・診断のプロセス
- 予備診断
- 設計図書や過去の修繕記録などの資料を閲覧し建物の基礎資料を把握します。その後目視にて建物の外観を五感で観察します。この時点でおおよその必要な修繕時期について判断がつきます。
また、入居者にアンケート調査を実施して、バルコニーまわりの劣化損傷状態、希望する建物付属施設の改良点やグレードアップの要望などの意見を聞き修繕内容の参考にします。 - 現地調査
- 通常行われる調査は、建物の全般にわたる目視調査、手の届く範囲での打診調査、また空室があれば実際に立ち入り調査を行います。
更に物性試験として塗膜の付着力試験、コンクリートの中性化深度調査、シーリング材の性能試験などを行います。外壁のタイルが過去に剥落した、又は浮きが多い場合などは更に詳しい調査が必要な場合もあります。
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